社会人一人暮らしのお部屋探しの流れとコツ。【初めての物件探し】

失敗しない一人暮らしのお部屋探しの始め方とコツ。【初めての物件探し】

一人暮らしを始める時に大切なのが「部屋(物件)探し」です。
「自分の条件に合う部屋がどれくらいあるのかわからない」「まずどうやって部屋を探し始めたら良いかよくわからない」といった不安もありますよね。

そんなこれから一人暮らしを考えてる人のために部屋(物件)の探し方についての方法とコツについて解説していきます!

お部屋探しから入居までは約1〜2ヶ月ほど

お部屋探しは部屋を本格的に探し始めてから約1〜2ヶ月で引越して入居できます。

部屋を探す
実際に見に行く
契約する
引越し業者を探す
引越し準備する
入居

お部屋の契約が完了すると、住んでも住んでいなくても家賃が発生します。
ただしすぐに住むことは不可能であるため、一般的には10日〜1ヶ月ほど待ってくれることがほとんどです。

新社会人や学生で4月からの新生活に備える場合は、同じように早くから部屋探しをする人も多くいるので、早めに開始するとより多くの部屋から選ぶことができます。

お部屋探しの始め方

それでは実際に部屋探しをするにあたってやることを解説していきます。

家賃の予算を決める

まずやるべきことは「予算を決めること」です。
一般的には家賃の予算は収入の30%と言われています。

例えば収入が20万円の場合は、200,000円×30%(0.3)=6万円になります。

収入の30%以下にしておくことで日常の生活費に少し余裕を持てるようになり趣味代や貯蓄に回すことができます。
また、30%以下にしても周辺環境や家の設備も問題ないケースもあれば、逆に家賃が高い所に住んでも環境が良くないというケースもあります。

家賃を下げると一般的には下記のようなことが起こりやすくなります。

  • 駅から徒歩時間が長い
  • 間取りが狭い
  • 築年数が長い(古い)
  • 風呂・トイレが一緒(ユニットバス)
  • 追い焚きがついてない
  • 部屋の壁が薄い

自分的に「予算を抑えた」と思って見つけたお部屋の場合は、内見の際に上記の点を意識してお部屋を見てみましょう。
また、家賃は入居する際に必要な「初期費用」にも影響しますが、そちらは後述します。

20代における部屋の広さと人気の間取りについて知りたい人はこちらをご覧ください。

20代一人暮らしの部屋の広さと間取りの相場は?【初めての一人暮らし】20代一人暮らしの部屋の広さと間取りの相場は?【初めての一人暮らし】
予算決めのポイント

家賃は30%以下で探すと生活費に少し余裕が出る

条件を考える

予算が決まったら次は絶対に譲れない条件と妥協できる条件を自分の中で考えましょう。

予算が潤沢にあるケースを除いて、ほとんどの人が何かしら条件を妥協しています。家賃が低くてセキュリティばっちりで駅から近くて設備も完璧な物件は基本的にはありません。

条件を考える上で考慮するポイントは下記の通りです。

  • 予算
  • 最寄り駅
  • 駅までの徒歩距離
  • 築年数
  • 間取り・階数
  • セキュリティ
  • 部屋の設備(風呂・トイレ別、壁の薄さ、日当たりなど)
  • 周辺環境(隣人、街の治安、スーパーが近いなど)

人によって条件の優先度が違うので自分自身で考えてみてください。
良い物件とはこの条件を満たしている数が多い物件となります。

ちなみに私が第一子を出産して住んだ時の部屋で満たしていた条件はこちらです。

  • 実家に近い(最寄り駅)
  • 家賃が安い

この2点だけです(笑

それ以外は全て妥協しました。

部屋の壁も薄く線路沿いで電車がうるさく間取りも狭い部屋でしたが、住宅購入を考えていたので「2年くらいならいいや」と思い暮らしてましたが、実際はあまりストレスはありませんでした。

私の経験と友人からの話を聞くと意外に隣人が騒がしくない、日当たりが良いという点を評価する人が多かったです。

エリアを決める

予算と条件が決まったら次はどこらへんに住むかのエリアを決めます。

「昔から憧れを抱いている」「どうしても住みたい駅がある」場合は、物件探しサイトで先ほど立てた予算で絞り込んで探してみてください。

よく聞く駅名の駅は人気が高く家賃が高いため、その他の条件を妥協するケースが多くなります。
人気があるため家賃が高くても住みたい人が多くいるからです。

でも実は1つ隣の駅にするだけで家賃が2万円ほど落ちることも結構あります。

例えば新宿駅での1Kの家賃相場は11万円ですが、隣駅の「初台駅」では約9万円ほどです。
恐らく「初台」という駅を聞いたことがない人も結構いると思いますが、最寄り駅を変えるだけでその他の条件を満たせるケースもたくさんあります。

エリア決めのポイント

探す時は「住みたい駅」の近隣の駅も視野に入れて探してみる

ネットや不動産で気になる部屋を探す

条件を元に気になるお部屋があるかをインターネットサイトや不動産屋へ足を運んで探してみましょう。
インターネットであれば大手物件サイトはこちらです。

色々探してるけど気にいる物件がないという時は、住みたいエリアへ足が運べる場合は住みたい駅の近くの不動産屋へ相談するのも方法の一つです。

不動産屋へ相談するメリットはこちらです。

  • インターネット上に出てない部屋が意外とある
  • 条件を色々と変えて探してくれる

不動産屋ではインターネット上に出てない部屋がたくさんあります。
それはインターネット上に掲載する場合、大家さんもお金がかかるため、不動産屋だけに公開している部屋がたくさんあるからです。これを未公開物件と言います。

また、家賃や最寄り駅などいろいろな条件を変えて部屋を探してくれます。

これが良い理由は譲れない条件を変えて実際に部屋を見に行ってみると、「意外と妥協できるかも」と条件の優先順位を変えながら、自分に合った家が見つかるからです。

不動産屋から紹介してもらう部屋数の上限はないので、気になる部屋や見たい部屋があったら問い合わせをして実際に見に行く段取りを進めていきましょう。

部屋探しのポイント

・気になる部屋があったらブックマークしてお問い合わせしよう
・条件に合わない部屋でも気になったらお問い合わせしよう

内見する

気になる部屋が見つかり問い合わせたら、実際に部屋を見に行ってみましょう。

物件から遠い、時間がないという方はオンライン内見で、不動産屋の担当者と映像と音声を繋いで部屋を見ることもできます。

実際に足を運んで部屋を見る時は1件あたり1時間ほどかかります。
1日で見られるのは平均して約3〜5件、早く決めないと行けない人は最大で6〜7件になります。
5件以上見る場合は時間もかなりかかるので、内見後の予定を入れないようにしておきましょう。

内見をする時は特に見るべきポイントは下記の通りです。

  • 譲れない条件を満たしているか
  • 収納が十分にあるか
  • コンセントの数は十分か
  • 部屋の汚れは気にならないか
  • 部屋の匂いは気にならないか
  • 携帯電話の電波は悪くないか
  • 近くにスーパーや買い物する所があるか
  • 周辺の人通りはどうか

基本的には前述した「条件の優先順位」を振り返りながら、条件を満たしているかを確認していきます。

住んでみて意外と不便に感じるのが「収納が少ない」「コンセントが少ない」「携帯の電波が悪い」という意見はよく聞きます。

特に収納は荷物を仕舞うところが少なく部屋が汚く見えるなど気にする人は相当数いるので、見逃さないように注意してください。
また万が一、現在まだ部屋に入居者がいる場合は部屋を見ることができないので、同じ建物の空き室などを見ることができます。

気になる部屋は朝や夜に見に行けるとベスト

内見をしていく中で特に気に入った部屋があった場合は、時間があれば朝と夜に部屋の近くの道などを見に行ってみてください。
なぜなら周辺環境は曜日や時間帯によって雰囲気が変わるからです。

例えば近くに学校がある場合は通学する学生で騒がしくなったり、近くに飲食店が多い場合は夜に人の行き来が増えるケースもあります。
逆に夜になると人通りが全くなく道が暗くて怖いというセキュリティ面を考えないといけないケースもあります。

私はまさに朝は通学の小学生と電車がうるさく、夜は暗い道が長く男性でも少し恐怖を感じることがありました。

契約する

実際に気になる部屋が見つかり住みたいと思ったら不動産屋に伝えて契約を進めていきます。
契約の流れはこちらです。

  1. 入居申込書を提出
  2. 入居審査
  3. その書類提出
  4. 契約完了

入居申込書

契約の際には入居申込書記入と身分証が必要になります。
入居申込書の記載事項はこちらです。

  • 身分証(運転免許証、健康保険証、パスポート)
  • 名前、生年月日、電話番号、現住所
  • 年収、勤務先の住所、電話番号、従業員数、勤続年数

入居審査

入居審査は一般的に2〜3日前後で結果が出ます。
入居申込書を提出した後できるだけ早めに年収を証明する書類(源泉徴収票、課税証明書など)を準備しましょう。

新社会人でまだ源泉徴収票がない人は内定通知書をご用意ください。
入居するにあたって「信頼できる人か」が審査の基準になります。
企業への内定が決まっていれば定常的な収入が見込めるため審査にかけることができます。

「信頼できる人かどうか」という点では、不動産屋への悪態やクレジットカードの過去に滞納があるかなども審査の範囲に含まれるので、ある程度マナーをわきまえた格好や対応をするようにしましょう。

契約に必要な書類

審査も通過して無事に契約できるようになったら、本契約の手続きに入ります。
必要な書類は下記の通りです。

  • 自身の認印もしくは実印
  • 自身の印鑑証明書
  • 自身の住民票(現住所)
  • 連帯保証人の実印、印鑑証明書

親族で連帯保証人になれる人がいない場合は、物件によっては保証会社との契約をする場合があります。
ただし保証会社を利用する際は、1年または2年で家賃0.5〜1ヶ月分の費用がかかりますのでご注意ください。

一通り必要な書類を提出して不備がなく、初期費用の支払いが確認されたら契約完了となります。

補足事項

連帯保証人とは万が一、契約者が契約違反をした場合に連帯して責任を取る人です。一般的にはご両親等の親族に担ってもらいます。

部屋探しが終わったらやること

お部屋探しが終わったら実際に入居するための準備を始めましょう。

引越し準備をする

入居可能日が決まったら引越しの準備をしましょう。

  • 引越し方法、引越し業者を決める
  • 引越しスケジュールを決める
  • 荷物をまとめる
  • 引越しする

引越し方法とは引越し業者を使うか、または自分または知り合いに頼むかです。
荷物が少ない、距離が近い、引越し代を節約したいと思ってる人は、ご両親や友人に頼んで引越しをします。
引越し代を最も抑える方法がこれです。

それ以外は引越し業者を決めて、ダンボールをもらって荷物をまとめて引越す流れになります。

家電や家具を揃える

生活する上で必要な家電や家具を揃えていきます。
家具・家電を一通り揃えるには15〜25万円かかると言われています。
最低限必要な家電と家具は下記をご覧ください。

  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • 掃除機
  • 炊飯器
  • 照明
  • 電子レンジ
  • 寝具(ベット、布団)
  • テーブル
  • カーテン
  • ソファ

その他にもドライヤーやテレビ、テーブルなどが挙げられます。

初期費用を抑えるためには、引越してすぐ必要なもの以外は後から購入することをおすすめします。

その理由は引越し業者は荷物の量が多いと料金が高くなるためです。
最初はできるだけ荷物を少なくしておくと引越し費用も抑えられます。

初期費用を抑える点でも揃えすぎないことも意識してみてください。

入居までにかかる費用

実際に新生活を始めるにあたってかかる費用を解説します。
大きく分けると「初期費用」と「生活費」になります。

部屋を借りたり引越し代、家電を揃えるための「初期費用」

部屋の契約をする際に不動産屋に支払う敷金・礼金や仲介手数料などの初期費用に加えて、引越し代金や家電・家具を揃えるための費用がかかります。

これらを全て合わせると家賃の7〜8ヶ月分ほどかかると言われています。

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毎月かかる「生活費」

生活費とは「食費」「携帯代」など生活するのに必要な費用です。
一人暮らしの場合は、毎月7〜15万円ほどかかると言われています。

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まとめ

一人暮らしを始めるにあたり、お部屋探しの流れは理解いただけましたか?

やることがたくさんあるように感じますが、個人的には不動産屋が色々とサポートしてくれるため、思っているよりかは手間はかからない印象です。

最初だけ少し頑張れば、あとは楽しい新生活が待っていますので自分のペースでまずは予算と条件について考えてみてください!