一人暮らしを始める時にかかる初期費用は家賃の約7ヶ月分と言われています。
そのうち、初めて一人暮らしをする時に家具家電を揃える時の費用はいくらかかるかご存知ですか?
今回は初めての一人暮らしの家具家電にかかる費用と家具家電を選ぶポイントや節約術について解説します!!
目次
家具家電を揃えるのは約20万円
一人暮らしの家具家電を揃える初期費用は約20万円と言われています。
もちろん家具をどこまで揃えるかによって異なります。
実際に一人暮らしをしている人に聞くと20万円だとスペックの高い家電や必要最低限よりも多く家具家電を揃えられる傾向があります。
「せっかくの一人暮らしだから少しインテリアにこだわりたい」「友達を呼べるおしゃれな部屋にしたい」と思ってるような人は20万円ほどで見ておくことをおすすめします。
必要最低限で良い場合は家具家電を合わせて約13万円前後になります。
家具家電は生活様式に応じて必要なものが変わることと、入居時に必ず必要な家具家電ばかりではありません。
できるだけ初期費用を抑えたい人は、最初は必要最低限のみにして少しずつ揃えていくことをおすすめします。
例えばエアコンは冬と夏に最も活用するので、入居が春や秋など過ごしやすい気候の時はあまり必要ありません。
支払いタイミングを分散することで入居時の負担も軽減できるので必要なタイミングを調べておきましょう。

私もしばらくはエアコンがなかったけど仕事で家にいる時間が短かったので購入したのはしばらくしてからでした!
一人暮らしに必要な家具家電
実際に一人暮らしを始める時に必要な家具家電を紹介します。
ここで紹介する家具家電はあくまでも一般的なものです。
ご自身の生活様式に合わせて揃えていきましょう!
必要な家電 | 費用 |
---|---|
冷蔵庫 | 3万円〜 |
洗濯機 | 2万円〜 |
掃除機 | 1万円〜 |
テレビ | 2万円〜 |
炊飯器 | 1万円〜 |
エアコン | 3万円〜 |
照明 | 0.5万円〜 |
電子レンジ | 0.3万円〜 |
合計 | 12.8万円 |
必要な家具 | 費用 |
---|---|
寝具(ベットや布団) | 2万円〜 |
テーブル | 0.5万円〜 |
カーテン | 0.5万円〜 |
テレビ台 | 0.5万円〜 |
イス | 0.5万円〜 |
合計 | 4万円 |
各家電の特徴と実際に一人暮らしをしてる人たちがどういった基準で選んでいるのかを解説していきます!

生活における「三種の神器」の一つである冷蔵庫。
一人暮らしの冷蔵庫選びで大切なポイントはこちらです。
- サイズ(自炊するかどうか)
- 冷凍庫の冷却方法
- 耐熱天板であること
- 扉の向き
サイズ
一人暮らしの冷蔵庫の平均サイズは150〜200Lです。
一人暮らしにおける冷蔵庫のサイズは「自炊をするかどうか」でおすすめのサイズが異なります。
タイプ | 容量 | 価格帯 |
---|---|---|
外食メイン派 | 100L | 20,000〜30,000円 |
外食も自炊もする半分派 | 100〜150L | 20,000〜40,000円 |
自炊メイン派 | 150〜250L | 40,000〜60,000円 |
外食が多い人は食材などを保管する必要がないため100Lほどの容量で十分です。
自宅に氷を作ったり冷凍食品をよく利用する人は冷凍機能はつけておきましょう。
冷凍庫の冷却方法
冷凍庫の冷却方法には「直冷式」と「間冷式(ファン型)」の2つがあります。
それぞれの特徴は下記の通りです。
直冷式 | 間冷式(ファン型) |
---|---|
サイズがコンパクト | サイズがやや大きい |
冷凍庫に霜が溜まるから削るのが必要 | 冷凍庫に霜が貯まらないから掃除が楽 |
冷凍庫が冷えやすい | 冷凍庫を冷やすのに電気代がかかる |
直冷式の方がサイズがコンパクトであるため一人暮らしの狭いスペースにもフィットしやすいのが特徴です。
また比較的冷えるのが早いので効率は良いです。
しかし冷蔵庫の開け閉めによって外気で冷凍庫の温度が上がるとそれが霜になって蓄積されていくので掃除が面倒です。
さらに霜が蓄積されると冷凍庫内が冷えにくくなり冷やすために電気をよく使うようになります。
直冷式を使う人はこまめな手入れが必要になります。
一方、間冷式は直冷式に比べるとややサイズが大きくなるものの、冷凍庫に霜が貯まらないため手入れがすごく楽です!
直冷式に比べると冷える速度はやや劣る上に霜が貯まらないような処理をしてるため、直冷式に比べると電気代がやや高くなりがちです。
ただし100Lの場合は直冷式が主流です。
100Lはそもそも冷蔵庫のサイズが小さいため間冷式のファンを取り付けるのが難しいからです。
私の経験上では間冷式が手入れが楽なので圧倒的におすすめです!
そのため外食と自炊を半々で行う150L〜の人は間冷式を検討すると良いです!
耐熱天板であること
一人暮らしのポイントはいかにスペースを有効活用するかです。そこで冷蔵庫も「耐熱天板」であるかは重要なポイントになっています。
耐熱天板とは冷蔵庫の天板が耐熱になっているかどうかを指しています。
なぜ一人暮らしの冷蔵庫で耐熱天板が良いかというと、上に電子レンジなど熱を伴う器具を置くことができるからです。
耐熱天板でないと冷蔵庫の上に電子レンジやケトルなどは置けないので、別で置くためのスペースを確保する必要があります。ただえさえ一人暮らしだとキッチンが狭いケースが多いので置く場所によく困ります。
ご自身のお部屋のキッチンサイズとレイアウトを見てスペースが少ない場合は耐熱天板の冷蔵庫を選ぶことをおすすめします。
扉の向き
一人暮らしの冷蔵庫選びで地味で重要なのが扉の開く向きです。
多くの冷蔵庫は日本人の右利きに合わせて右開きの商品が多い傾向にあります。
冷蔵庫を置ける場所がキッチンの手間で右開きだと、奥のコンロなど行く時に扉を開いてると進みにくくなります。
内見時に冷蔵庫がどこに置けるのかを事前にチェックしておきましょう。

一人暮らしの洗濯機で最も主流な容量は「5〜6kg」です。
自動の洗濯機の容量は4kg〜となりますが、4kgの製品ラインナップは非常に少ないため5〜6kgが最も主流となっています。
一人あたりの洗濯量は約1.5kgと言われています。そのため5〜6kgの洗濯機だと仕事が忙しくてあまり洗濯物ができない人だと3日に1回の洗濯物をまとめて行うことができます。
また、布団や毛布を洗いたい場合でもシングルの毛布は約2.5kg、ダブルの毛布だと4kgなので十分洗えます。
洗濯機を選ぶ際は内見時に物件の洗濯機置場のサイズを測るようにしましょう。
引越してみたらサイズが合わなくて置けなかったという話もよくあるので。。

部屋を清潔に保つために掃除機は欠かせません。
掃除機は最近ではコードレスタイプが普及してコンパクトタイプが増えてきました。
掃除機の利用用途は部屋のほこりや髪の毛などのゴミの掃除だけでなく、布団にいるダニの死骸やノミなどの掃除にも役立ちます。
ただし部屋で過ごす時間や家具によっては不要という意見もあります。
部屋が全てフローリングである場合はクイックルワイパーでも事足りる場合があります。
また、クイックルワイパーだとダニなどの虫の除去はできないので「ダニコロリ」など別の方法で駆除すれば問題ありません。

一人暮らしに必要な家具家電はテレビ
テレビの平均費用は約2万円からと言われています。
一人暮らしの場合はコンパクトに済ませるなら14インチくらいで、よくテレビを見る人や部屋のスペースに余裕がある人は32インチくらいがおすすめです。
また、テレビを視聴するためにはテレビ本体とは別に電波を受信するための契約が必要になります。
賃貸の場合、その建物自体が受信契約してることが多いので個人契約は不要な物件がほとんどです。
最近ではスマートフォンやパソコンで動画を見るためテレビを使わないという人も増えてきています。
テレビを買わなければテレビ台もいらなくなるので、初期費用の節約とスペースの確保ができるので、ご自身にとって必要かどうかを今一度考えてみてください。

自炊をする人にとっては特に欠かせないのが炊飯器です。
ただし、近年ではお米を炊く器具としては炊飯器だけでなく、土鍋や電子レンジ用炊飯器など生活スタイルに合わせた炊飯器が出てきています。
従来の炊飯器の場合、自炊をどれくらいするかによって機能が異なります。
炊飯器は大きく「マイコン式」と「IH式」に別れます。
あまり自炊せずただ炊ければ良いのであれば「マイコン式」が比較的安価なタイプです。
もうちょっと味に拘りたい人は「IH式」にすると、お米の炊きムラが少なく全体的にお米がシャキッと立ちます。
その他にも炊飯器の種類として、よりお米を美味しく食べられる土鍋や、たまにしかお米を食べない人は1合など少量のお米を電子レンジでチンするだけで食べられる電子レンジ用炊飯器を選ぶと良いと思います。

一人暮らしの賃貸の場合、エアコンがついてるケースの方が非常に多いです。
万が一ついてない場合は内見時に不動産屋に「エアコンがついてれば契約するのにな〜」とぼそっと言うとつけてくれる所も意外と多いです!
ついてない場合は部屋のサイズに合ったエアコンを購入しましょう。
一人暮らしにおけるエアコンの人気サイズは6畳用です。費用は大体3万円〜となります。
ただし取り付け工事費等を含めると5〜7万円ほどになる場合も多いです。
購入の際は設置箇所のサイズを測って設置可能かどうかをチェックしてからにしましょう。
私も過去にカーテンレールが邪魔で交換したり、家のV(ボルト)数が合ってなくて交換したなどの経験もありますので。。

自炊をする人もそうでない人も一人暮らしには電子レンジは欠かせません!
自炊する時には冷凍した材料を解凍したり、お弁当を買ってきた場合は温めたりと美味しく食事をする上で欠かせません。
電子レンジも金額は3,000〜50,000円とピンきりで、自炊をするかどうかで機能と金額が変わります。
自炊をしない人なら温める機能だけついたシンプルなモデルで、自炊する人は温めに加えて解凍やグラタンなどの低温でじっくり火を通してくれるモードがたくさんついてるものがおすすめです。
ただし、機能がたくさんついていても最初は「自炊をするぞー!」と意気込んだものの機能を使いこなせないというパターンはよくあります。私もそんな一人です(笑)
電子レンジの置き場所に応じてサイズを検討しますが、先程お伝えしたように耐熱天板タイプの冷蔵庫であれば冷蔵庫の上部に乗せることもできるので合わせて検討してみてください。

家具の中で高価なものの一つなのがベッドや布団などの寝具です。
寝具の種類は大きく分けて「ベッド」「布団」の2つです。
細かく分けるとベッドの中にも「マットレスベッド」などもあります。
種類によるメリットとデメリットは下記の通りです。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ベッド | ・ベッド下に収納スペースが作れる ・畳む手間がかからない ・耐久性が高い(壊れにくい) ・高さがありホコリなどを吸い込みにくい ・寝心地が良い | ・価格が高い ・スペースを取る ・処分に手間がかかる ・重い |
敷布団 | ・畳んでスペースを作れる ・価格が安い ・処分が簡単 ・軽い | ・片付けるスペースが必要 ・ホコリなどを吸い込みやすい ・床冷えを受けやすい ・耐久性が低い ・寝心地が悪い |
性能的にはベッドの方が高い分、価格も高い傾向があります。
一人暮らしの寝具サイズは「シングル」または「セミダブル」が最も主流です。
小柄な人であれば無印良品だと「スモール」というサイズもあります。シングルよりも一回り小さいサイズになります。

部屋のセキュリティや採光を調整するために必要なカーテン。
更にアクセントカラーを選んだり部屋の色に合わせたりと部屋の雰囲気を決めるインテリアの一つでもあります。
個人的には「カーテンってこんなに高いの?!」と一人暮らしを始めた時に思いました。
平均額としては5,000円ですがこれは「窓一つに対して」と思ってください。窓の数が増えると倍になります。
そしてカーテンのサイズがイレギュラーである場合はオーダーメイドが必要で追加料金が取られます。
カーテンはニトリが種類も豊富に取り揃えている上に安いのでおすすめです。
カーテンは素材だけでなく遮光、遮熱など機能面でも種類が多くあるのでご自身の好みや部屋のテイストに合わせて選択しましょう!

ご飯をテーブルで食べる場合にはイスもセットで購入する必要です。
こたつのように地べたに座る生活スタイルの場合は不要です。
テーブルとイスを買うとスペースは取ってしまいますが、勉強机や仕事用のデスクとしても活用できます。
地べたに座って仕事をするとお尻が痛くなるので、イスに座る方が圧倒的におすすめです。
また、テレビを購入する人はテレビ台も必要になります。テレビを地べたに置いてる人もいますがテレビの位置が低すぎると姿勢が悪くなったり、肩こりなどになるのでテレビ台を買って最適な高さに調整しましょう。
家具家電代の初期費用を抑える方法
家具家電の平均的な金額と特徴はわかったものの、「初期費用をできるだけ抑えたい」という人のために、節約方法を解説していきます!
必要なものを必要な時だけ準備する時はレンタルすると初期費用を抑えられます。
家具を買うためにはまとまった費用が必要になったり撤去する時にも撤去費用がかかったりします。またこれから引越しする際には引越し先の間取りと合わず新調することも結構あります。
商品が届くまでは約1週間ほどなので家具を見に行く時間がない人は検討の余地ありですね。また、レンタル期間は1ヶ月ごとにできるので必要な時期に合わせて切り替えできます。
家具・家電レンタルの「CLAS」は一人暮らしに欠かせない家電や自宅でリモートワークに必要なイスや机なども月額でレンタルできます。期間限定で割引も実施してるのでぜひ活用してみてください。
1つ目は家具家電を中古で買うことです。
家電において同じ最新型でも中古になると金額は半額以下になったりします。
家電に多くの機能を求めてない人は少し古い型落ち安く買いたくても家電量販店には置いてません。
そんな時に中古を販売する店舗やサービスを利用することで費用をグッと抑えられます。
中古の製品を取り扱っているのはこちらです。
実店舗ではハードオフやブックオフバザー、セカンドストリートです。
家電や家具は部屋のサイズによって合う合わないが結構変わってくることと、処分費用を抑えるためにこういった店舗に売りに来る人が多くいます。そのため特に引越しの時期は商品が増えます。
意外とおしゃれなデザインの掘り出し物などもあるのでおすすめです。
実店舗が近くにない場合はメルカリやラクマなどのフリマアプリを使う方法もあります。
家具家電が備え付きの物件もあります。
家具家電つき物件であれば購入費用はグッと抑えられますが、その分家賃がやや高い傾向があります。
それでも0から揃えるよりかは遥かに節約できます。
そして引越しする際も家具家電は置きっぱなしで良いため引越し費用も大幅に節約できます。
逆にデメリットは2つです。
- 家具家電を自分で選べない
- 機能がシンプルな家具家電が多い
言わずもがな家具家電を自分で選ぶことができないので、部屋のインテリアを楽しみたい人には向いていません。
そして備え付いている家具家電は誰にでもフィットしやすいようにシンプルな見た目と機能であるケースがほとんどです。
例えば電子レンジだと自炊する人は多彩なモードが必要であっても、あたため機能しかついてないなどもあります。
家電にこだわる人は内見時に家電も合わせてチェックして、合わない部分だけ自分で購入するといった方法もあります。
家具家電は「必ず必要なもの」と「あると便利なもの」の2つがあります。
最初から全てを揃えようとせずに最初は最低限だけにして、少しずつ揃えていくことをおすすめします。
「これは必要だろう」で買ったものの、実際はあんまり必要でなくて全く使わなかったなんて経験はありませんか?
そうなると購入費もスペースも無駄になってしまいます。
新生活をしていく中で「これはやっぱり必要だな」と思った時に揃えることで初期費用も抑えられます。
まとめ
新生活を始める時ってワクワクしてあれもこれもと夢が広がりますよね!
ただ現実はやはりお金を気にすることは増えてきます。
新しい環境で新しい交友関係ができたりすると出費も色々と増えていくことも頭に入れておいて、無理せず購入していきましょう。