社会人一人暮らしの初期費用はいくら?物件は家賃5ヶ月分、全部で約8ヶ月分が相場【初めての人必見!】

一人暮らしの初期費用はいくら?物件は家賃5ヶ月分、全部で約8ヶ月分が相場【初めての人必見!】

これから人生初めての一人暮らしを始める人は、わからないことが多くて不安でいっぱいですよね。
その中でも特に気になるのが「いくらかかるのか」といった費用に関すること。

「新生活を始めるためにお金を貯めたいけど、いくら貯めたら良いのか」と思っている人は本当に多くいます。
そこで今回は一人暮らしをする上で最初にかかる「初期費用」について解説していきます。

初期費用とは?初期費用に含まれるもの

一人暮らしにおける「初期費用」とはどういった費用が含まれているのでしょうか。
初期費用の中には「賃貸契約する資金」と定義しています。
すなわち一人暮らしをするにあたって「物件の契約をするための資金」という意味です。

そしてこの費用の平均が家賃の約5ヶ月分と言われています。

ひとえに「物件を契約する」だけでも実は色々と費用がかかるんですよね。。
こちらも解説していきます。

家賃・共益費

家賃とは「契約した物件を借りるために毎月支払う費用」です。

「共益費」とは共用部分の電気代やゴミ置き場の清掃、オートロックの電気代など住んでる人達みんなで使うエリアの使用料というイメージが近いです。共益費は賃貸の場合は0〜5,000円ほどの所が多いです。

また家賃の中でも「前家賃」といって、入居時に限り翌月分も支払うことがほとんどです。月の途中で加入する場合は家賃を日割り計算するケースがほとんどです。

敷金

敷金とは家賃滞納時の保険として前持って取っていたり、退去時に現状復帰させるためにクリーニングなどの復旧するためにかかる費用です。
物件を借りる人は退去する際にはもともと借りた状態に戻す義務があります。そのため借りた時と異なる部分は退去時に大家さんとお互いに敷金の中で収まる範囲なのかをチェックします。

相場としては家賃1〜2ヶ月分と言われています。
逆に敷金0円の物件の場合は、退去時に現状復帰にかかる費用を負担するケースが多くなります。

礼金

礼金とは部屋を借りる際に大家さんへの「お礼のお金」となります。
お礼のお金となるため支払った金額は基本的には戻ってきません。
相場としては家賃1〜2ヶ月分と言われています。

物件の中には「礼金0円」というのも近年増えてきていますが、その分「家賃が割高」「鍵の故障などは自己負担」など他費用が上がる傾向があります。

仲介手数料

仲介手数料とは不動産から物件を紹介してもらった時に、不動産に対して支払うお金です。
不動産屋は物件の契約に至るまでに様々な手続きをしてくれます。その手間にかかる費用と考えてください。

相場としては家賃1〜2ヶ月分と言われています。具体的な金額は不動産屋によって異なります。

火災保険料

万が一借りた部屋で火事が起きた時のための保険になっています。
ほとんどの場合が入居時に加入します。

この火災保険は不動産屋がよく使う保険を持っているため、その保険で契約するか自分で火災保険を探して契約するかのどちらか選べるケースが多いです。

相場としては2年間で2万円ほどになります。

鍵の交換費用

前に借りてた人と同じ鍵にならないように鍵交換のためにかかる費用です。
一般的には借りる人が負担するケースがほとんどです。

鍵の性能によって費用が異なります。
一般的な鍵であれば1万円くらいで、より防犯性の高い鍵の場合は5万円くらいかかります。
特に女性の方は新居でのセキュリティ面が気になる人は、防犯性の高い鍵にしておくことをおすすめします。

保証会社利用料

万が一、家賃の支払いができない場合に連帯保証人がいない人は保証会社と契約することになり、利用料金がかかります。親族が連帯保証人になる場合はこの費用はかかりません。

ここまででおよそ約5ヶ月分の費用がかかると言われています。

その他一人暮らしにかかる費用

初期費用は賃貸契約する時の物件だけでなく、その他にも様々な費用がかかります。
家賃とその他の費用も合わせると家賃の約7〜8倍かかると考えておくと良いと思います。

例えば家賃が6万円の場合は42〜48万円ほど、家賃が7万円の場合は49〜56万円という計算になります。

引越し代金は3〜10万円ほど

物件が決まった後には実際に借りた部屋への引越しが必要になります。
引越しにかかる費用は荷物の量や移動距離、引越し時期によって異なりますが、相場として3〜10万円と言われています。
入学式や入社式に合わせた2〜4月が最も繁忙期で、引越し料金が高くなります。閑散期と比べると1.5〜2倍ほど高くなります。

もしも知人や家族が手伝ってくれるのであれば自家用車またはレンタカー代で済むので一度相談してみても良いですね。

家具・家電は15〜25万円

新生活には洗濯機や冷蔵庫など大型の家電やカーテンやテーブルなど家具の準備が必要です。
一般的に全ての家具・家電を揃えるには約20万円ほどかかると言われています。25万円あると一通りの家電も揃えられます。

物件によっては家具・家電完備のものもあるので、その場合はこの家具代などを抑えることが可能です。

必要な家電費用
冷蔵庫3万円〜
洗濯機2万円〜
掃除機1万円〜
テレビ2万円〜
炊飯器1万円〜
エアコン3万円〜
照明0.5万円〜
電子レンジ0.3万円〜
合計12.8万円
一人暮らしに必要な家電と費用
必要な家具費用
寝具(ベットや布団)2万円〜
テーブル0.5万円〜
カーテン0.5万円〜
テレビ台0.5万円〜
イス0.5万円〜
合計4万円
一人暮らしに必要な家具と費用

ここに挙げた家具や家電は最低限であるため、他にも電気掃除機やオーディオ、インテリア小物などを揃えていくと20万円以上してきます。

生活費

あとは初期費用とは別に水道光熱費や食費、インターネット代などの生活費も定常的にかかってきます。
ここは人によって様々ですがおおよそ8〜15万円ほどかかると考えておいてください。

生活費の項目費用
食費(交際費含む)約50,000円
水道光熱費約10,500円
通信費約12,000円
雑費約10,000円
娯楽費約15,000円
保険料約7,000円
日用消耗品約5,000円
合計約109,500円
一人暮らしにかかる生活費の内訳

生活費についての詳細な内訳と節約方法こちらの記事で解説しています。

一人暮らしの「生活費」内訳と節約方法を解説!社会人一人暮らしの生活費平均は約15万円。内訳解剖で不安を解消!

初期費用を抑えるポイント

一人暮らしを始めるにあたって不安を減らすために初期費用を抑える方法もいくつかあるので解説していきます。

引越し代金を抑える

改めて、引越し代金は「荷物の量」「移動距離」「時期」によって決まります。
最も安いのが「荷物が少なく、移動距離が短く、繁忙期でない」ことです。

  • 2〜4月の引越し繁忙期をズラす
  • 安い引越しサービスを利用する
  • 家族や身内に手伝ってもらう

引越し時期を選べる人の場合は、2〜4月の繁忙期をズラすことで引越し代金を約30〜50%抑えることができます。
繁忙期の引越し代金は通常時の約1.5〜2倍しますからね。。

もう一つは安い引越しサービスを利用することです。

一人分の荷物のためにトラック1台を使って運ぶと費用がかさむため「他の人の荷物と相乗りして運ぶ」サービスもあります。そうすることで費用を約30〜50%OFFになる「Hi!move」というサービスもあります。
その他にも単身向けプランを持ってる引越し業者もあるので、引越し業者選びからしっかりしていきましょう!

一人暮らしの引越し費用の平均は3万5千円〜!節約方法も解説社会人一人暮らしの引越し費用の平均は3万5千円〜!節約方法も解説
補足事項

引越し代金は安いことに越したことはありませんが、あまりにも安く交渉しすぎるとサービスの品質が落ちて、家や家具・家電をを傷つけたりする場合があるのでほどほどにしましょう。

家賃を抑える

毎月必ずかかる家賃を抑えるのも初期費用を抑える時のポイントになります。
具体的には希望条件を少し妥協して家賃を抑える方法になります。

  • 沿線をズラす
  • 間取りを変える
  • 駅徒歩時間を伸ばす
  • 築年数を変える

物件の家賃は「主要都市に近い」「広い」「駅から近い」「築年数が浅い」と高くなります。

ですが、同じ「新宿駅」の隣でも沿線を変えるだけで値段は変わったりします。
不動産屋さんと相談する時は物件における優先順位を自分で決めて、絶対に譲れないことと少し妥協できることを決めながら物件を探すと良いです。

「住めば都」。私も節約のために「駅から徒歩15分、通勤1時間、築年数20年以上、線路沿い、壁薄い」といった所に住んでましたが、引越すときには寂しさすら感じました(笑

ちなみに「ゼロゼロ物件」と呼ばれる敷金・礼金0円となる物件もあったりします。
初期費用の中でも敷金・礼金を合わせると家賃2ヶ月分ほど支払うので、0円にできるとガツンと初期費用を抑えることができます。

ただし安いのには理由があるので理解した上で契約しましょう。

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ゼロゼロ物件の注意点
  • 家賃に上乗せしている(実質得していない)
  • 別途リフォーム費用を払う必要がある
  • 入居時の制約が多い
  • 入居条件が甘く、同じ建物の入居者の質が低い可能性がある

仲介手数料を抑える

仲介手数料は不動産屋への紹介料で平均的には家賃1ヶ月分かかるとされていますが、そもそも仲介手数料が無料であったり家賃0.5ヶ月分の不動産屋もあります。

不動産屋仲介手数料
レオパレス無料
エイブル家賃0.5ヶ月
mini mini家賃0.5ヶ月
ietty(イエッティ)家賃0.5ヶ月
不動産屋別 仲介手数料一覧

仲介手数料が安い分「物件数が少ない」「オプションで別途費用がかかる」といったこともあるので、物件を見る時はその辺りの費用にも注意しておきましょう。

火災保険を抑える

火災保険は2年で約2万円ほどで大体の人は不動産屋が用意した火災保険に加入しますが、自分で火災保険を選んで加入することもできます。
そして火災保険の加入は義務ではないので加入しないという選択肢もありますが、他人からのもらい火で自分の家財が燃えても賠償請求ができないので、自分の財産を守るという観点からも加入しておくことを強くおすすめします!

家具・家電を抑える

最初は家具や家電は最低限にして、生活する中で必要性の高い物を買い足していくようにするのも方法の一つです。
「必要だろう」とついつい色々と買いすぎてしまって、実際はあまり使うことがなく物入れに眠っているというケースは結構多いです。

まずは生活してみて「これがないと不便」と思ったら購入を検討すると良いです。

ちなみに私は入居時にエアコンがなく暑い時期も扇風機で過ごしていましたが、途中で辛くてエアコンを購入しました。それも別に入居時に「絶対なくてはいけないもの」ではなかったので、働いてお給料をもらってから購入しました。

まとめ

新生活は不安もたくさんある以上に、様々な楽しいことも待っています。
そんな楽しいことに少しでもお金を使えるように、一人暮らしでの初期費用を抑える実践をしてみてください!

最後に改めてまとめです。

  • 初期費用は家賃の約5倍ほど
  • 引越し代金や家具代も入れると家賃の約7〜8倍ほど
  • 初期費用を抑える方法はいくつもある