20代一人暮らしの部屋の広さと間取りの相場は?【初めての一人暮らし】

20代一人暮らしの部屋の広さと間取りの相場は?【初めての一人暮らし】

一人暮らしをする時の「部屋の広さと間取り」は、一人暮らし生活を快適に過ごす上で非常に大切です。
これから一人暮らしを始める人は「部屋の広さは最低どれくらい必要?」か知っていますか?

一般的な部屋の広さと部屋選びのポイントについて紹介していきます。
その前に一人暮らしをするまでに必要な準備について知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

失敗しない一人暮らしのお部屋探しの始め方とコツ。【初めての物件探し】社会人一人暮らしのお部屋探しの流れとコツ。【初めての物件探し】

20代一人暮らしは1K 7畳25㎡(平米)がスタンダード

20代の一人暮らしで最も人気が高いのは1K 7畳 25㎡です。

広さもある程度、余裕を持って生活できる広さで家賃も高すぎないため人気のある条件になっています。
また、間取りで人気があるのは1Kまたはワンルームを選ぶ人が全体の約70%を占めています。
部屋の広さにはついては18㎡〜25㎡が全体の約70%を占めています。

1LDKなど+1部屋となると家賃が一気に高くなるので、家賃を優先して1Kやワンルームにしている人が多いのが実情です。

畳数

畳数とは畳の大きさで広さを示したものです。主に居室スペースの表現として使われます。
ちなみに「1帖」と書かれた物件も意味は同じです。

1畳の広さの目安は約1.62㎡になっています。大きさにすると縦1,620mm × 横810mmになります。

実は畳によって大きさが異なり、同じ1畳でも小さいサイズの場合もあります。
ただし不動産屋が提示する物件の1畳の広さは「1.62㎡以上であること」が義務付けられています。
そのため最小サイズが1.62㎡と認識いただくと良いと思います。

専有面積

専有面積は「㎡」「平方メートル」「平米」と呼ばれ、室内の面積を意味しています。
人気のある1Kの場合はキッチンスペース+居室スペースを含めた広さになっているため、ワンルームと比べると専有面積は広くなります。

居室スペースが狭いけど、専有面積が広い場合はキッチンや廊下などが広いか収納スペースが広いケースが多いです。

1K

1Kとは1つの居室+キッチン(K)という意味です。
居室スペースとは別でキッチンが設けられているタイプです。

1Kの間取り図
1Kの間取り図サンプル
1Kの内観図
1Kの内観イメージ

玄関を開けるとすぐに廊下とキッチンが設けられていて、女性の場合は居室スペースが見えづらいため宅配便などの場合も居室スペースが見えずセキュリティ面でも強くなります。

1Kの特徴

・急な来客でも居室スペースが見えない
・料理の匂いが部屋に付きづらい
・ワンルームに比べると家賃が高め
・扉があるため部屋が狭く見えがち
・エアコンがキッチンまで届きづらい
・掃除の範囲が広くなる

1Kの場合はキッチン部分と扉が区切られていて、料理の匂いが部屋に移らない点からも、自炊をする人にはおすすめです。また扉があることでトイレの音なども気になりにくいです。

ワンルーム

ワンルームとは居室スペースのみの間取りです。物件では1Rと表記されることもあります。
1Kとの違いは「部屋に扉があるかどうか」です。扉がないのがワンルームになります。
その言葉の通り区切りがなく1部屋という扱いになっているためです。

1Rの間取り図
1Rの間取り図
1Rの内観イメージ
1Rの内観イメージ

ワンルームにも大きく2種類あって、キッチンが居室スペースにあるか廊下側にあるか(1Kのレイアウトで扉なし)です。
自炊をする人は居室スペースに匂いがつかないようにキッチンが廊下にあるタイプがおすすめです。

ワンルームの特徴

・1Kよりも家賃が安い
・扉がなく一体感から広く見える
・料理の匂いが居室スペースに付きやすい
・部屋全体が玄関から見える
・1Kと比べると比較的狭い

注意

ワンルーム物件の場合に「洋8」の記載は「廊下なども含めて8畳」を意味している点です。

1Kで同じ「洋8」だとしても、1Kの場合は居室スペース8畳+廊下+キッチンとなるので、ワンルームのほうが狭くなります。

部屋選びでの注目ポイント

一人暮らしで最も人気のある間取りと特徴がわかったところで、1Kとワンルームの部屋を選ぶ際に重要視されているポイントについて紹介します。
こちらはSuumoのアンケート調査を参考にして解説していきます。

参考:20代家を探す時に重視する項目

家賃

お部屋探しで最も重要視しているのはやはり「家賃」が男女ともに第一位でした。
家賃は契約すると値引きをすることができない上に、支払いが難しくなっても常に費用が発生する「固定費」であるため、皆さん慎重に選んでいるようです。

契約時の決め手第一位は「バス・トイレ別」

気になる物件を複数見る中で決め手となる条件については「バス・トイレ別」がダントツで第一位でした。
部屋の広さや駅からの距離よりも重要視する人が多いのは驚きですね。

バス・トイレが一緒のユニットバスだと湯船を貯めるためには、シャワーで洗いながら湯船を貯めることができないためどうしても時間がかかります。
体の疲れを取るために湯船に浸借りたい人が多いようです。

バス・トイレ別の条件を外すと該当する物件は非常に多くなります。
バス・トイレ別にこだわりがない人は家賃を抑える意味でも、あえてバス・トイレ一緒の物件を選ぶケースもあります。

収納は最も見逃しがち!

収納スペースは実際に一人暮らしをしてみて「ちゃんと見ておけばよかった…」という意見が多い項目です。
1Kやワンルームの場合、収納が少ないと荷物が表に出てさらに部屋の圧迫感が出て狭く見えるので、内見の際は必ずチェックしましょう。

もしも収納スペースが少ない場合は、突っ張り棒や収納道具を活用して、上手に収納することがポイントになってきます。

日当たり

もう一つ重要視するのが「日当たりの良さ」です。
目の前に高層ビルがあったり部屋の方角が悪くて終日、日が入らないといった部屋もあります。
日当たりが悪いとその分、家賃は下がる傾向にあります。

方角における日当たりの特徴はこちらです。

  • 南向き→1日を通して最も日当たりが良い。洗濯物をよく干したり日光を十分に浴びられる
  • 東向き→午前中の日当たりが良い。朝日で目覚めて気温の上がる日中はやや涼しくなりやすい
  • 西向き→夕方からの日当たりが良い(西日)。気温の下がる夕方に部屋の温度が高くなりやすい
  • 北向き→1日を通して日当たりが悪い。部屋の温度の変化が一定で家具などの日焼けも少ない。

それぞれの方角でのメリット・デメリットはありますが、日当たりが悪いと「洗濯物が乾きづらい」「部屋にカビが発生しやすい」といったことが起きやすくなります。
日光は人にとって非常に重要である上に、部屋にカビが生えると健康面でも影響を与えるためリスクも理解した上で部屋を探しましょう。

家具が合わせやすい部屋の形

形がいびつな物件例

部屋の形は物件によって様々で、部屋の形によっては家具の配置が難しい場合があります。
部屋で最も多いのは長方形や正方形の四辺がきちんとした形ですが、逆に部屋の角が丸くなっていたり斜めになっている物件もあります。

事前に分かる人は家具や家電サイズを測っておいて、内見時に配置できるかを確かめておきましょう。
入居後に持っていた家具がはまらず出っ張ってしまった、新しく家電を買い直すといったことも起こり快適に過ごせなくなる場合があるためです。

コンセントの数と位置は地味に大事!

地味に大事なのが「どこにどれだけコンセントがあるか」です。
これは賃貸物件だけでなく分譲物件でも注意しないといけないポイントとしてよく挙げられます。

例えばベッドの近くにコンセントがあれば寝てる時に携帯電話の充電をしたり、ライトをつけたりできます。
近くにコンセントがないとベッドの配置場所を変えたり、タコ足コンセントを繋ぐので部屋の中に配線が多くなったりします。

1Kの場合、コンセントはこれくらいあれば十分です。

  • テレビ接続端子2つ
  • ベッド近くに2つ
  • キッチン周辺に4つ

キッチンではケトルや電子レンジなど電化製品を使うことが多いため、4つはあると便利です。

自炊するなら2口コンロ以上

料理をする時に大切なコンロの口数も見ておきましょう。
特に自炊をする人は2口以上あるのがベストです。

1口コンロの部屋も結構多く、1口しかないと何かを炒めながらスープを作るといった同時並行で進められません。
温める時も順番に温めるためどちらかが冷めてしまうというケースもあります。

1口コンロの場合は電子レンジなどを活用したり、別途プレートを買ったりガスコンロを使って対応が必要になります。
物を買い足すと置くためのスペースも必要になるので2口コンロ以上あると便利です。

迷ったら不動産屋に相談するのが一番早い

インターネット上で自分の条件に合わせて探してても、意外と条件が合わないことが多くありませんか?
「譲れない条件と妥協する条件をまとめたけど、まだ妥協しないといけないのか…」と。

そういう時は不動産屋さんへ相談に行ってみてください。
実際に部屋を見てみると「徒歩時間が気にならない」「意外と部屋が広く感じる」といった発見があります。

「百聞は一見にしかず」ですね!

そして自分の譲れない条件などの再整理ができます。
「この条件は実はなくても良いかも」など。

条件に全てが合致してるわけではないものの気になる物件があったり、そもそも条件から相談したいと思う場合は不動産屋へお問い合わせしてみてください。

不動産屋によって取り扱っている部屋の数や仲介手数料が異なります。
できるだけ費用を抑えたい人は、ほとんどの不動産屋が家賃1ヶ月分であるのに対して、仲介手数料が家賃0.5ヶ月分の不動産屋から優先的に見てみてください。

まとめ

一人暮らしの部屋を探す時の部屋の広さや間取りについてわかりましたか?
新生活をより楽しく過ごすためにも、見ていくべきポイントを理解した上で納得いく部屋探しをしましょう!